同じ「デザイナー」という肩書きでも会社によって全く別物になる

「グラフィックデザイナー」という肩書きを持っていても、
会社によって仕事の内容(幅)なんかは全然違うことがあります。

チュー太郎はグラフィックデザイナーという肩書きを持っていますが、
今まで何社か経験した「グラフィックデザイナー」は会社によって働き方はまったく違っていたし、
同じ職種?と思うくらい内容も違いました。

これからグラフィックデザイナーになろうと思う人は特に、グラフィックデザイナーという仕事の「種類」を知るのをおすすめします。

「グラフィックデザイナー」と書いてあるからといって、わーい、デザイナーになれるー!と安易に考えず、扱う媒体、業種を良くみて、グラフィックデザインの中でも「どんな」仕事をしているのかを見極めましょう。

チュー太郎

「グラフィックデザイナー」の求人で
これ「DTPオペレーター」じゃない?ってことは
稀によくありマウスー

目次

グラフィックデザイナーってそもそもどんな仕事?

「グラフィックデザイナー」をいう定義自体が、なかなか広いものですが、Wikiで見てみると、

グラフィックデザイナー(英: graphic designer)とは、写真・動画・絵画・イラスト・文字などを同一画面に構成する人。グラフィックデザイナーの中心的な任務は、情報を視覚的に第三者へ伝えることにある。

Wikipedia

という説明。

最近はグラフィックデザイナーがWEBデザインをしたり、色々混ざっていたりすることも多そうですが、基本的にグラフィックデザイナーは紙媒体、WEBはWEBデザイナーと言います。

世間的にグラフィックデザイナーと聞くと、
佐藤可士和でしょ!!ユニクロでしょ!!とか
すっかり有名になった佐野研二郎!!トレース!!とか、

ほぼデザインに興味がない人からするとそんなイメージでしょうか。

デザイナーって、なんかなんでも直線にしたアートっぽいロゴつくっとけば給料もらえるんでしょ!?楽だねー!!とか内心思ってそうなイメージですね。

チュー太郎

そんな楽な仕事ではないでございマウスね

書いてある通り、デザイナーの仕事は情報を視覚的に伝えることです。

文字の大きさで重要度をわかりやすくする。
色をつけて強調したいとこを目立たせる。
写真でリアルな情報を、イラストで雰囲気を伝える。

伝えたい情報を整理していけば、自ずと見た目もわかりやすくなっていく。
それを効果的にやる。

本の表紙、中身、
看板
フリーペーパー
チラシ
トイレや非常口のサイン(マーク)
ポスター
ロゴ

そういったものを(今はほぼパソコン上で)データをして制作していきます。
華美に飾り付けることだけがデザインではなく、読みやすい文字間や行間、適したフォント、色などを選択し構成していきます。

日常生活に、グラフィックデザインは欠かせないものですね。

デザイン事務所だけじゃない。「どこで」制作するかで仕事内容は大きく変わる

グラフィックデザイナーになる人は、大抵デザイン系の専門学校や大学を出て就職すると思います。

で、その就職先。そこでの「グラフィックデザイナー」が「どんな」「グラフィックデザイナー」なのかによって、デザイナー生命は大きく変わります。

グラフィックデザイナーと呼ばれる職種の中でも、どんな職場があるのか。
これを早めに知っておくと、自分の目指すデザインとの溝がきっと、少しは浅くなる!

チュー太郎

ここを間違えると
軌道修正が難しいでございマウスね〜。

チュー太郎がわかる範囲で大まかに分けると、

  • デザイン事務所/プロダクション
  • 広告代理店(の制作)
  • 制作会社
  • 印刷会社(の制作)
  • 社内(インハウス)デザイナー

こんな感じ。

一つずつ説明しますが、これはあくまで一例であり、会社によってまったく異なるということを頭に入れてくださいね。会社はたくさんあります。

デザイン事務所

それこそ王道の佐藤可士和とかそういう路線にいきたいのならデザイン事務所やプロダクションに入るのがおすすめ。(※あくまで大まかな路線の話です。)

(素晴らしい事務所に入ったからって、素晴らしいデザインができるわけじゃないよ。)

まあ、ここに入れる人は、それなりに実力がある人はまたはありそうな人だと思います。

特に、いわるゆ見た目だけのデザインではなく、商品やサービスの価値を引き出す「そもそも」を考える、トータル的なデザイン・ブランディングができるのはデザイン事務所やプロダクションならでは。

制作物には信念を燃やし取り掛かります。企画、写真、コピー、イラスト、デザイン全てにおいて妥協せず、企業の理念からロゴ、パッケージ、ポスターなどの制作に取り掛かれるでしょう。

広告代理店

大手広告代理店といえば、電通、博報堂。

名前は知ってるけど…広告代理店の仕事内容って具体的に考えたことありますか?
広告=宣伝ですよね。

広告代理店は、世間に周知したい商品やイベントがある!
でも自分たちの力だけじゃ周知できない!という人のために
宣伝(広告)を代わり(代理)にする会社(店)です。

宣伝するには「媒体」を通します。媒体とは、宣伝するための道具(チラシとか新聞、テレビ、ラジオなんか)

デザイン事務所が、そもそもこの商品が美味しくなければブランディングする意味がない。
商品の本質から見直し、それを引き出すデザインを考えよう。というところならば、

広告代理店は、この商品をどう売り出せばヒットするか。どんなコピーをつけるのは美味しそうか。お客さんを引き寄せるか。を考え企画・提案するところ。でしょうか。

もちろんすべてにあてはまるわけではありませんが。

代理店の制作はその提案の見た目部分(デザイン)を担当するのです。

あとは簡潔に、パチンコのチラシをやってたり、スーパーのチラシをやっていたりします。
代理店のいいところは、イベントものが多い故にいろんなジャンルに触れられることでしょう。

広告代理店のデザイナーは扱っている媒体、業種によって性質がまったく異なる!
会社を決める際はよくチェックしておきましょう。

制作会社

グラフィックデザインでいう制作会社は、デザイン事務所・広告代理店に比べるともう少し一般企業に近づくイメージ。

こういうデザインをつくってください。という形式があって、制作をする。デザイナーというよりはオペレーター的な作業が多い印象。

トンチの聞いた発想よりも、堅実に見た目の作業をコツコツできる人向き。
DTP的なことはより詳しくなれるかも。

印刷会社

印刷会社は制作会社に近く、制作自体はどちらかというとオペレーター的なものが多い印象。
デザインも大衆的なものが求められる。

印刷会社なので、デザイナーといえど、実際に手を動かして印刷物を作ることもあったり。
紙・布・・フィルムなど、素材にも詳しくなれるかも!

インハウスデザイナー

こちらは、企業の広報部とか、宣伝部とか、そういう部門で自社の広告をつくる人。
制作物は基本的に自社のものだけなので、その企業の色にあったものを作ることになる。
あたらしい企画や商品で、新しいものを自由に作り出せる機会があるのは魅力。

給与の水準や福利厚生も、一般的にデザイン系企業より高い場合が多い。

ただ、人数が少ないことが多いので、教わる人が少ない文、最初に入ると偏った制作の仕方になる可能性はあり。

目指したいデザインの方向性と会社の制作物が合っているかが重要

会社によってそれぞれの得意分野があるってことを頭にいれておきましょう。
広告代理店がプロダクションや制作会社に外注することもたくさんあるから、この会社はこう!

と決まってるわけではないけど。

技術的に、オペレーター的な仕事を最初にやって慣れてしまうと、
ブランディングのようなデザインができるようになるのは難しい。。

会社的にも、オペレーター仕事をしているところでブランディングなんかやろうとしても、
相当難しい(発想そのものがまったく違う)ので、

目指すデザインがある人は、「グラフィックデザイナー」という職種だけでなく、制作物で判断することが大事。

私はこんなものが作りたかったんじゃない!!!とならない人が増えますように。
自分に合った会社が見つかるといいですね。

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