尊敬できるデザイナーがいないなら、その会社を辞めてもいい

デザイナーが転職に迷うときの理由として、

  • 労働時間が長すぎる
  • 仕事に対して給料が安すぎる
  • 営業との折り合いがどうしても合わない など

の理由があると思います。

しかし、デザイナーという職業を続けるのならば、これらの問題が完璧に解決されるなんてことはほぼないでしょうし、デザイナーを目指した時点である程度の覚悟はしていたのではないでしょうか。

自分で選んだこのデザイナーという職業。それなのにどうして楽しくできないのでしょう。

労働に対する覚悟を決めていたのに、いざやってみると、本当にここまでの苦労をして続けるべきなのだろうか。と思ってしまうこともありますよね。

どこにいっても同じだ。

と諦める前に、もう一つ考えてみましょう。

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その会社に尊敬できるデザイナーはいるか?

上のような理由で、仕事へのモチベーションが下がってくると、会社の嫌なところがどんどん目についてくると思います。

上の理由は会社の待遇に関するところが大きいですが、
そこから、「あの人は◯◯だし」「トイレは狭いし」「駅から遠いし」「あの人はいつもギリギリに仕事をねじこんでくる」「あの人の仕事の仕方が気に入らない」

などと会社の設備や人間関係まですべてが嫌になってくるんですね。

デザイナーの場合、「この会社のデザインが気に入らない」「上司の古い観点だけでデザインが決まる」とかそういうこともあるかもしれません。

そういうときに「尊敬できるデザイナー」がいるか。はとても重要になってくるんです。

デザイナーのことはデザイナーにしかわからない

仕事ができて尊敬できる営業、上司なんかがいればそれは最高なことです。

(本来デザイナーと営業というのは日々火花を散らし合っていることが多いのではないでしょうか。特にデザイナー側から)

しかし、仕事の内容について理解してくれるのはやはりデザイナー。産みの苦しみは、産んだ人にしかわかりません。

同じ会社にいるデザイナーで、尊敬できる人がいれば、この人はこの会社で頑張っているんだから、自分も頑張ろうとなれるかもしれません。

また、デザイナーとして、その人のデザイン自体が尊敬できれば、その人を目指して頑張ろう。と思うこともできます。

転職はモチベーションが労働環境を上回るかどうか。

完璧なホワイトです。という環境で働いているデザイナーは、残念ながら今はまだ少ないでしょう。

それならばその会社にいる目的、価値とは、仕事へのモチベーションのみとなります。

この会社の作るデザインが好きだ!方針が好きだ!
この会社のために頑張りたい!この会社の一員ということを誇れる!

この上司のデザインが好きだ!尊敬できる!
この人を目指して今は大変でも頑張ろう!

こんな気持ちになれるなら、そもそも転職に悩んだりしないのです。

この会社にこれから何年も居続けて、その先に、自分はあの上司のようになるんだろうか…。

尊敬できるデザイナーがいない。自分はどこを目指せばいいのだろうか…。

向上心がなくなったとき、人は楽しさを失います。

デザインを始めたとき、作ることが楽しかったのは、常に色んなものを吸収していたから。

もっと上手くなりたい。

もっと作りたい。

認められたい。

上を目指す気持ちがなくなってしまうような環境なら、そこはいるべきではないんです。

せっかくなったデザイナー。

自分の気持ちを最大限に引き出せる環境を求めましょう。

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